昨年からずっと動いていたものの、やること多すぎて全くブログに書けていなかったこと。
松崎煎餅創業二百余年にして初めての展開。銀座以外で路面店を始めました。
いわゆるコンセプトストアってやつで、『地域密着・原点回帰』をテーマに店舗デザインや商品、メニューを考えています。
10年近くぶりに店に立って、お客さまとたくさんのお話をしていると、「なぜ、この街に店を出したの?」ということをよく聞かれます。
松崎煎餅も、もともとは街の煎餅屋であったこと。
街に根付いて、たくさんの方たちと話をしながら自分たちの商品を見直すことの重要性。
これからの日本での商いの形として、街の人たちと一緒に歩んでいきたいという気持ち。
自分が描いた「地域密着の場所」が、「こういった話を気楽に共有できる空間」なんだと再確認できる瞬間。
今までの店舗にはない店とお客様の距離。
この気持を忘れないように、ゆっくり松陰神社前で街の煎餅屋を続けていけるよう頑張ります。
そして、そんな街の煎餅屋を少しずつでも増やしていければ、煎餅という小さな文化を地に足つけて守っていけるのではないかなと思っています。
この店を始めたことで、祖母の言っていた
「煎餅屋はどこまでいっても煎餅屋。大きなことはしなくていいから地道に商売を続けなさい。」
という言葉がすごくしっくりくるようになった気がする。
性格柄いろいろなことは考えるし、手をだすと思うけれど、この根本の気持ちを大切に、一歩ずつ進んでいってみましょ。
やること盛りだくさんだけど・・・
皆さま、松陰神社前店はもちろん、大江戸菓子匠 銀座 松崎煎餅をよろしくお願いします!